アルツハイマー病の進行と睡眠障害の関係
公開日:2022年4月15日 09時00分
更新日:2022年5月18日 11時30分
アルツハイマー病(AD)に伴う症状のひとつに睡眠障害がある。近年、睡眠は脳の老廃物の排出に重要な役割を果たしており、その障害が脳のアミロイド蓄積と関連する可能性も示されている。今回、ADのモデルマウスを用いた研究から、アミロイドの蓄積により視床網様核の活動が低下し、深い睡眠が妨げられること、それによりアミロイドの蓄積が促進されるという悪循環に陥ることが明らかになった。AD患者では視床網様核の活動が病気の進行とともに低下することもわかった。正常な睡眠を回復することで、アミロイド蓄積の抑制、ひいてはADの進行をも抑制できる可能性がある。
参考文献
Jagirdar R, et al., Sci Transl Med. 2021; 13: eabh4284
転載元
公益財団法人長寿科学振興財団発行 機関誌 Aging&Health No.101(PDF:28.9MB)(新しいウィンドウが開きます)
寄付について
当財団は、「長生きを喜べる長寿社会実現」のため、調査研究の実施・研究の助長奨励・研究成果の普及を行っており、これらの活動は皆様からのご寄付により成り立っています。
温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
ご寄付のお願い(新しいウインドウが開きます)
新型コロナウイルス感染症対策について
新型コロナウイルス感染症の感染が再び拡大する可能性がある状況で、毎日ご不安に感じられている方も少なくないと思われます。特に高齢者の方におかれましては感染予防を心掛けながら健康を維持していくことが大事です。
そこで高齢者およびご家族に向けて健康を維持するための情報をまとめました。ぜひご覧いただき毎日の健康の一助となれば幸いです。
新型コロナウイルス感染症対策
無料メールマガジン配信について
健康長寿ネットの更新情報や、長寿科学研究成果ニュース、財団からのメッセージなど日々に役立つ健康情報をメールでお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は登録ページをご覧ください。
無料メールマガジン配信登録